AGA医薬品の違い 副作用 まとめ

AGA医薬品には種類があります。

今回は種類ごとに働きの違い、副作用の違いをまとめました。

AGA医薬品の種類

AGA医薬品はいくつかの種類があります。

まずは有名なAGA医薬品を紹介します。

  • ミノキシジル
  • フィナステリド(プロペシア)
  • デュダステリド(ザガーロ)

これらはAGA医薬品としてよく処方される薬です。

 
 

ジェネリック医薬品として商品名や販売名などが異なることがあります。

ミノキシジル

ミノキシジルは血圧、血流に働きかけ、髪の毛を生やすのを得意とします。

ミノキシジルには外用薬(塗り薬)と内服薬(飲み薬)と2種類あります。

・ミノキシジル(外用薬)

日本皮膚科学会ガイドラインでの推奨度:A

頭皮に直接塗布し使用します。

成長因子の分裂を促し、発毛を促す薬です。

副作用としては、かゆみ、炎症、初期脱毛、めまい、動悸等が挙げられます。

頭皮に直接的に使用するため、肌が過敏に反応してしまう方、アレルギー体質の方は要注意です。

内服薬と比べ効果が弱いといわれていますが、その分副作用も少ないとされています。

・ミノキシジル(内服薬)

日本皮膚科学会ガイドラインでの推奨度:D

こちらは内服し使用する薬です。

血流を促し、体全体に栄養をいきわたらせることで発毛を促す薬です。

ヘアサイクルをリセットし細胞分裂を促します。

副作用として、動悸、息切れ、初期脱毛、多毛症、心血管障害などが挙げられます。

ミノキシジル内服薬は厚生労働省の認可をうけていない薬です。

使用の際は医師の診断のもと、指示に従って服用してください。

共に20歳未満の方、心臓などに疾患を持つ方、AGA以外の脱毛症を持つ方は

使用を禁止されております。

女性の方はミノキシジルの濃度5%未満の薬であれば内服可能です。

妊娠、授乳中の方はミノキシジル外用薬は使用禁止となっております。

 
 

ミノキシジルは生やすためのAGA医薬品。副作用の特徴として初期脱毛等があげられます。

フィナステリド

日本皮膚科学会ガイドラインでの推奨度:A

プロペシアとも呼ばれているAGA医薬品です。

フィナステリドは副作用が比較的少ないとされており、AGA医薬品の中ではよく処方される薬です。

こちらは抜け毛を防ぐのを得意とする働きを持ちます。

副作用として、肝機能障害、腹痛、下痢、男性機能障害、精神的負荷などが挙げられます。

こちらの薬はホルモンに対し働きかけるため、ホルモンに由来する副作用が多いようです。

男性機能障害は性欲の減退、精子の質の低下等が挙げられます。

妊活を希望される男性の方は、お相手、医師に相談の上使用するかどうか決めた方がいいかもしれません。

そしてホルモンの変化により、精神的に不安定(軽度の鬱のような状態)になることも副作用として挙げられています。

 
 

ホルモンの乱れは様々な症状が出ることがあります。

気になることがあったら医師に相談しましょう。

20歳未満の方、女性の方、肝機能障害を持つ方は使用禁止となっております。

こちらは皮膚から成分が吸収されることもある為、女性やお子様の手が触れないように注意してください。

デュダステリド

日本皮膚科学会ガイドラインでの推奨度:A

ザガーロとも呼ばれる薬です。

こちらも抜け毛を防ぐのを得意とした薬です。

フィナステリドよりも多くのホルモンに働きかけるため

フィナステリドよりも効果が高く出るとされています。

ただその分副作用も出やすいとされております。

副作用として、肝機能障害、男性機能障害、PSA値の低下、食欲不振などが挙げられます。

デュダステリドでよく起きる副作用が男性機能障害と言われています。

10人に1人の割合で起きるとも言われており、勃起不全(ED)や性欲減退などの

男性機能障害が報告されております。

精子の量、運動量、精液量なども20%ほど減少するとの報告もある為、妊活を考えている方は

お相手や医師に相談のうえで使用を考えた方がいいかもしれません。

PSA値は前立腺がんの検査時などに使う数値です。

デュダステリドを服用するとこの数値が下がります。

すると前立腺がんの正しい検査ができなくなるため、服用しているときは

医師に服用履歴の申告をしましょう。

 
 

医薬品の効き方も個人差があります。

効果が強いから良い!なんてことは言いきれません。

ご自身に合ったお薬の選択をしましょう。

20歳未満の方、女性の方、肝機能障害を持つ方は使用禁止となっております。

こちらは皮膚から成分が吸収されることもある為、女性やお子様の手が触れないように注意してください。

まとめ

フィナステリド、デュダステリドを女性の方が使用するのは禁忌とされております。

特に妊娠中や授乳中の方は、薬に触れないように注意してください。

皮膚から成分が吸収され、胎児などに影響が出る場合があります。

  働き 効果 副作用 副作用の出やすさ 女性の注意点
ミノキシジル
(外用薬)
髪を増やす 期待小 初期脱毛
かゆみ
赤み
少ない 使ってOK
妊娠中は注意
ミノキシジル
(内服薬)
髪を増やす 期待小 初期脱毛
多毛症
動悸
出やすい 使ってOK
妊娠中は注意
フィナステリド 抜け毛を防ぐ 期待小 男性機能障害
下痢
精神的負荷
少ない 要注意
医師に相談を
デュダステリド 抜け毛を防ぐ 期待大 男性機能障害
食欲不振
PSA値低下
出やすい 要注意
医師に相談を

AGA医薬品はまだ研究途中のものも多くあります。

使用される際は医師の指示のもとで使用されることをおすすめします。

参照文献:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf