AGA医薬品の個人輸入は違法なの!?

今回はAGA医薬品の個人輸入について解説いたします。

最近は個人で医薬品の輸入が可能となってきたので

気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事で詳しく解説をしていきます。

AGA医薬品の個人輸入は違法なの!?

AGA医薬品の個人輸入は基本的には違法ではありません。

ただ輸入する量や使用目的によっては違法になってしまうため注意が必要です。

  • 医薬品の個人輸入では基本1度の輸入で1ヶ月分が限度
  • 医薬品の種類によっては1度の輸入で2か月分が限度となる
  • 1部のAGA医薬品に関しては含有濃度で規制がかかる

AGA医薬品は輸入される種類や濃度によって規制が変わります。

 
 

なぜ、同じAGA医薬品でも規制が変わるんですか?

 
 

1部のAGA医薬品は日本で認可されていないため、劇薬とみなされることがあります。

さらに同じような名前の薬でも、成分に微妙な違いなどがあり厳しく規制されています。

では具体的にはどのような医薬品で規制が変わるのか解説していきます。

ミノキシジルの個人輸入

AGA医薬品としてはメジャーとなったミノキシジルですが

厚生労働省では内服ミノキシジルの認可をしておりません。

そして外用のミノキシジルでも規制に種類があります。

・外用薬のミノキシジル(塗りタイプ)

  • ミノキシジルの含有量が5%を超えるもの(劇薬)は用法・用量からみて1か月分以内
  • 含有量が5%以下のものは用法・用量からみて2か月分以内
  • この範囲を超える場合は、薬監証明の取得が必要です。

ミノキシジル外用薬はその商品の濃度、使用回数、容量から計算される使用日数で

規制の厳しさが変わります。

この範囲内での輸入、もしくは薬監証明などを得た商品の輸入でないと認められていません。

育毛剤でも成分としてミノキシジルが入っていることがありますので注意してください。

そのほかのAGA医薬品の個人輸入

そのほかのAGA医薬品の個人輸入は今のところは個別の規制はかかっていません。

  • 毒薬、劇薬又は処方箋薬は用法用量からみて1ヶ月分以内

となっております。

医薬品の1度の内服量によって変わりますが、1か月以内分が上限とされるものが多いです

この範囲内であれば薬監証明などの書類を用意することなく、輸入が可能となることもあります。

個人輸入した医薬品の使い方

個人輸入された医薬品は使い方にもルールがあります。

そもそも個人輸入とは海外からの移住者が自国の医薬品を使いやすくするために許可されています。

そのため他者に譲る、販売するなどの個人使用以外の用途は認められていません。

営業目的の輸入の際は厚生労働省への申請と許可が必要となります。

 
 

1ヶ月分を輸入して友達と一緒に使うのもダメってことですか?

 
 

はい、その通りです。

特別な許可のない場合は、個人の使用のみを許可されています。

それ以外の使用は原則認められていません。

使い方には十分気を付けましょう。

AGA医薬品としてメジャーな医薬品のそれぞれの効果や副作用などは以下の記事に詳しくまとめてあります。

AGA医薬品の違い 副作用 まとめ

偽造医薬品の増加

最近AGA医薬品の需要は高くなっています。

そこでより安くインターネットで買える個人輸入をする方が増えました。

それと同時に問題となっているのが医薬品の偽造です。

 
 

偽造なんてできるの!?

それで効果があるんですか?

 
 

偽造された医薬品には同等の効果はありません。

むしろ健康被害の報告が日本でも確認されています。

ここ最近では偽造医薬品は種類が増えています。

そして医薬品だけでなく育毛剤や保湿クリームなどの化粧品も偽造されるようになりました。

実際偽造された商品の中には、ヒ素(毒物)、動物の糞尿など

明らかに健康被害をうむであろうものが検出されたこともあります。

ネットフリックスにて偽造商品の調査ドキュメンタリーが公開されています。

気になる方はご覧ください。

個人輸入した商品で起きた健康障害

実際に日本で確認された個人輸入による健康障害を紹介します。

・AGA医薬品

ミノキシジル(内服)2.5mg、フィナステリド1.0mg

内服開始から1,5か月頃に体調不良が発生。

全身の倦怠感、胸やけが起き内服開始から2ヶ月後に医療機関にて診療。

肝機能異常が発覚し、黄疸、肝細胞型肝障害と診断された。

患者は入院し、体調が戻ったため退院した。

・化粧品

スキンケア商品である保湿クリームを購入。

塗布開始から5日後に刺激性接触皮膚炎を発症。

医療機関にて治療し、回復した。

海外製品の場合日本人に適さない可能性もある

個人輸入される商品は日本以外の国でつくられています。

それぞれの商品は日本人に合わせて作られているとは限りません。

人種によって適正とされる薬の濃度は異なります。

さらに国によって扱っていい薬品も異なります。

同じ風邪薬にしても、効果の出かたや強さが異なるため注意が必要です。

偽造医薬品の場合はさらに衛生面も大きな問題となっております。

摘発された偽造医薬品製造元では、十分な衛生管理がされないまま

医薬品として製造し、販売されています。

副作用がでた際も日本の医療機関での処方ではないために

対処するにも時間とお金もかかります。

個人輸入は自己責任で行う必要があるため大きなリスクであるためオススメはできません。